『不登校』
我が家には無縁のものだと思っていました。
不登校を経験されている方は、皆さん同じように思っていたのではないでしょうか。
『まさか家が・・・』ですよね。
長男は小さい頃から、気持ちの優しい子でした。
あまりにも気持ちが優しすぎる為『このままじゃ、イジメられたりしないかな?』なんて気持ちもあって、小学校1年生から空手を習わせました。
それから中学3年生まで、成績が良いわけではなかったですが、勉強も空手も一生懸命で、とても明るく過ごしていました。本当に ”良い子” でしたね。
そして、それは中学3年の夏が終わるころに起こりました。
自分が早朝出勤の日、いつもより1時間ほど早く会社を上がり車で家に向かっていたところ、自転車に乗っている息子の後ろ姿を見かけたのです。
『あれ?息子だよな。今日塾の日じゃなかったっけ?』
塾に行かずに遊んでいたようだったので、ちょっと頭にきましたが、それほど怒っていたわけではありませんでした。
家に帰ってからママにそのことを伝えました。
ママは『受験も近いし、お金も掛かってるんだから、真面目に行って。パパがすごい怒っていたからね。』と長男に伝えたと・・・
(ここからはママの話になります。)
次の日、長男はなかなか起きてこなかったそうです。
遅刻しそうな長男をバタバタと車に乗せて学校に向かい玄関に到着し、なかなか車を降りたがらない長男に『早くいかないと遅刻するよ』と急かすと、突然過呼吸になったといいます。
看護師であるママはビニール袋で呼吸をさせて、その場はとりあえず収まり、今日は休んだほうがよいと判断し、家に戻ったそうです。
自分は帰宅してからその話を聞き『そっか。きょう1日休んだから明日から頑張ればいいよ』位の軽い気持ちでいたのです。
それが始まりでした・・・
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