長男が学校に行けなくなってしまったのが中学3年の夏の終わりころ。
皆部活も終わり、本格的に受験勉強が始まるころです。
とにかく、一日もはやく学校に戻ってほしい・・・
この頃は、そればかり考えていましたね。
長男が学校に行けなくなって1か月ほどしてから、 乗り気でない息子を説得して親子3人で 『心療内科』というものに行きました。
その頃は、夫婦ともに何をどうしたらよいか全くわからず、とにかく学校に戻そうとして必死でした。
担当してくれたのは、若い女の先生でした。
始めは長男が一人で先生と話し、その後親が先生と話すという形で進むようです。
そこで先生に『息子さんはエネルギーがゼロになっている状態です。エネルギーが溜まるまでゆっくりさせてください。』と言われました。
でも、こっちとしては受験もあるし、本当に何か手を打ってほしい・・・助けてほしいというのが本音です。
受診するのは2週に1度程度、学校に行けずに家にいる息子は徐々に部屋に閉じこもるようになり、親の不安も増していきます。
自分はこの状況を何とかしたいと、家にいるときはネットで情報を集めたり、本屋で役に立ちそうな本を買ってきて読んだり。
受験が近いこともあり、本当に焦っていました・・・
そして2週に1度の受診で病院へ行きますが、何も変わらず『まだまだエネルギーが溜まっていません。ゆっくり休ませてください』と。
何も変わらぬ状況を変えたくて、県の教育センター相談所、別の心療内科(2か所)、不登校の親の会、学校のカウンセラー。
いろんなところへ行きました。
教育センターは『勉強が遅れてはいけない。家にいても勉強させてほうがよい』
他の心療内科は『甘えているだけ。無理にでも学校に連れて行ったほうが良い』・『無理はさせないほうが良い。薬を処方するので必要があれば飲んでください』
親の会は、話を聞いてくれて、親の経験を聞かせてくれるのが主でした。
いろんなところで相談をして分かったことは『皆、それぞれ対応方法が違う』ということ。
どうすればよいか分からず相談に行っても、さらに分からなくなってしまうのです。
『とにかく休ませる』から『腕を引っ張ってでも学校に連れて行ったほうが良い』まで、ふり幅が大きすぎるのです。
この頃は、もうどうしたらよいか分からなくて、心も体も疲弊していました・・・。
本当に辛いのは長男ということも分かっていましたが、本当に疲れ切っていましたね。
始めに受診した病院も長男は行かずに、親が行って話を聞いてくるというようになりました。
でも、いろいろな情報やお話を聞いているうちに、無理に学校に行かせることはいけない、子供が安心して休める家にしなきゃいけない・・・とにかく自分で動き出すまで待たなければいけない、という方向が正しいと思えてきたのです。
『この方向が正しい』と確信を得るまでには時間が掛かりましたが、それから出会うことができた中学校のスクールカウンセラーとの出会いで我が家は光明を見出したのです。
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不登校になったら最初に読む本 親と先生と子どものための再出発へのヒント [ 小林高子 ]
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