【空手】初の道場へ

空手
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長男に許しを得て、晴れて空手を習えることになりました。


まずは、道場の師範へ電話で連絡します。


『ずっと悩んでいたのですが、空手をやりたいです。お願いします。』と伝えると『やっとその気になったか!道具は全部揃っているから大丈夫だな。部長に伝えておくから次の土曜日から来いよ』ということで、土曜日の夜の稽古から行くことになったのです。


ずっとずっと悩んだ上で出した答えなので全く後悔はありませんが、いざ行くとなるとやはり緊張します。

全く知らない人ばかりであれば緊張はしないのですが、道場生はほぼ顔見知り。親の会会長もやっていたので、保護者の方も分かっている方が多く、それも精神的にハードルが高い・・・


やるとは決めたものの、緊張感がまじでハンパない・・・


とりあえず長男の道着を借りて、部屋の中で着てみます。


なんかカッコ悪い・・・(笑)


まっ、これから似合うようになるだろ。


そして運命の土曜日です。家族に快く送り出してもらい、いざ道場へ!!


到着した駐車場から子供達が稽古している道場の中が見えます。


車を降りて、道場へ向かいます。


玄関に到着しましたが、緊張で中に入れません・・・


どんな顔で入ればいいのか、頭の中で整理がつかないのです。長男が空手から遠ざかって約半年、みんなどんな思いで自分を見るのかなぁ・・・


ドアを開けることができずに30分ほど廊下でいました。


こんな緊張は今まで味わったことがありません。緊張で逃げ出したくなりました。


でも、逃げ出すことはできません・・・


意を決してドアを開けました。


『押忍!!』


稽古をしている長男の仲間達がちょっと驚いたような顔をしています。


そして全員動きを止め、こちらを見て笑顔で『押忍!!』と挨拶をしてくれました。


みんなの笑顔が、本当に嬉しかったなぁ・・・。


この瞬間を忘れることはないでしょう。


みんな本当にありがとう。


そして更衣室で着替え、道場へ入ります。


みんな、自分の道着姿を嬉しそうに見ています。


ここまできたらもう大丈夫。勇気を出して良かったと思えました。


大人の部への切り替えの時間に、久々に会った子供達に声を掛けます。


『みんな元気だった?』『大きくなったな!』


するとみんなは『〇〇は元気?』『みんな待ってるって伝えてくださいね』と長男の事をみんな心配してくれてました。


ほんと、泣きそうになりましたよ・・・


そして集まってきた大人の部の道場性にも挨拶をします。


『師範から聞いていて、待ってましたよ!!』と。


なんだ、みんな知ってたのか・・・


後で聞くと、長男の仲間達にも師範が伝えていてくれてたようで『温かく迎えてやってくれ』と言ってくれてたそうです。


感謝・感謝です。


そして初めての稽古。


皆の前で『精神を鍛える為と健康維持のために空手を始めることにしました。宜しくお願いします』と挨拶します。


ま、本当は長男の事が一番なんですけどあえて言いませんでした。


すると師範が『みんなも知っていると思うけど、〇〇の父さんです。ま、いろいろあったけど精神を鍛えたいということなんで、みんなよろしくな。』と。


これでやっと本当のスタートラインに立つことができたのです。









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