【空手】保護者が空手を始めた日

空手
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自分が空手を始めたのは45歳の初夏の頃でした。


もともとプロレスや格闘技を観るのが好きで、いつかは格闘技や武道をやれたらいいな・・・という気持ちをずっと持っていたような気がします。


それまでにやっていたのは器械体操と軟式・硬式テニスと趣味で20歳の頃から始めたスノーボード。


自分で言うのもなんですが運動神経はかなり良いほうで、リレーの選手からは外れたことがなかったですね。


器械体操をやっていたので今でもバック宙なんかもできちゃいます (*^^)v


格闘技や武道なんかとは全く縁がない自分でしたが、空手との縁が始まったのが長男が小学1年生の頃『そろそろ何か習い事でもしたほうがいいよね』と選択肢に上がったのが【空手】でした。


長男に『なんかやりたいことある?』と聞いても、野球やサッカーなどに興味があるわけでもなく、『分からない~』ってな感じでしたから、じゃあ何をやろうかと。


空手を選んだのは、うちの長男は気持ちが優しく人の前に出るのが苦手なおとなしい子でしたから、イジメとかに巻き込まれないように強い気持ちでいてほしいという願いからでした。


それと、何よりも自分が格闘技好きで興味があったからなんですけどね(笑)


それまでは【空手】というとフルコンタクト空手のイメージがあったので『なんか思っていたのと違うんだけど・・・』と思いましたが、特別に知り合いとかもいなかったので、とりあえず友達の紹介で見学に行くことになったのです。


初めて見学に行って帰ってきたときの長男は全く乗り気ではなく『もう行きたくない』という感じだったと思います。


そんな長男でしたが、とりあえず友達と一緒ということで無理やり?に近い感じで連れて行くうちにいつの間にか始めることになったんです。


初めの頃はそれほど興味を持たなかった自分でしたが、長男が大会に出場するようになり、それから全国大会へ行けるようになってからは、空手にハマる一方・・・


今思うと、周りが見えなくなるくらいに長男の空手に夢中でした。


雑誌やDVDを見ては長男に口を出し、試合で負けると悪いところばかり責める・・・


ホント、最低の親でした。


空手をやったこともない親にいろいろ言われるのは、本当に嫌だったと思います。


でも、その時の自分は『長男のため・・・』と思っていましたから。


長男が不登校になったのは、ここが大きな要因だと思っています。


自分が空手を始めた一番大きな理由は、不登校になった長男と道場との縁を切らさない為なのですが、もう一つは自分が長男と同じ道を歩むことで、長男のこれまでの努力や苦労を自分の体に刻みたかったからなのです。


以前のように ”口だけ” ではなく、同じ環境を経験することで、長男に認めてもらいたかったし、許してほしかったのです。


こうして始めた空手ですが、レベルの高い子供たちの動きをずっと見ていたこともあり、試合の動きや見方は詳しいつもりでいたので心の中では『動きはなんとなく分かるし、ちょっと動いたら意外とできるかも・・・』なんて思っていました。


・・・が、実際基本から始めてみると足を置く位置さえも分からずに、基本動作ってこんなに難しいの?ってな感じなんです。


当然突きもまともにできるわけもなく、まさにお手本のような初心者でした(笑)


長男の試合を見てはあーだこーだ言ってた人間がこのザマです。


形?組手?そんなものはいつになったらできるのか。


なんか理想と全然違うぞ?何一つできない・・・


これが現実でした。


次の日は強烈な筋肉痛に襲われまともに歩くことさえできず、自分の年齢を実感します。


理想と現実の大きなギャップに打ちのめされましたが、これが長男の通ってきた道と思うと、うれしくもあり『これからがんばろう!!』と固く心に誓ったのです。





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