中学2年生になって1カ月程。
姉は学校へ行ったり行かなかったりの五月雨登校、妹は完全不登校という状況は変わりません。
状況が良くなるわけでもなく、悪くなるわけでもない。
親としても我慢というか、とにかくじっと耐えなければいけない時期でした。
この時期は少しでも楽しい時間を作る為に、カウンセリングでアドバイスされた外食に連れていくことを意識して増やしたりしていました。
家の中に籠る時間が多い妹でしたが、嫌がることもなく家族で一緒に外へ出てくれていたので、本人にとっても良い気分転換になっていたのでしょう。
家の中で長い時間過ごしていると頭の中でいろんなことを考えてしまい気持ちも沈みがちになるのか、家族内での会話も暗くなるんですよね。
外食の為に外に出ると同級生に見つかることが不安で始めは伏し目がちなのですが、美味しいものを食べながらの会話は楽しく、妹を始め家族みんなが元気を充電されて家に戻ってくることができます。
カウンセリングの先生が外食を勧めるのは、こんなところに理由があるのかもしれません。
しかし・・・
とにかく、お金がかかる(笑)
でも、背に腹は代えられない・・・
馬車馬のように働くのみです ( ノД`)シクシク…
そんなある日、姉妹でのケンカが起きました。
原因は覚えていないのですが、たぶん些細なことからなのだったと思います。
すると嫁から『姉がラインのステータスに”死ねばいい”とか書いている』と聞きました。
・・・・・・
姉は、こういうところがあるんですよネ。
瞬間湯沸かし器のように一瞬で怒りがMAXになり、怒りに任せた行動をしてしまう。
それを友達が目にすることができる”ライン”というものを使ってやったのです。
普段であれば姉妹のケンカに口を出すことなどせずに放っておくのですが、さすがに今回は黙っていることができず姉に注意をしました。
『ケンカならいくらやっても良いけど、外に向かって発信するのは違うと思う。やってはいけないことだよ。』
その言葉が気に入らなかったのか、姉は部屋のドアを思いっきり閉めて部屋に閉じこもってしまいました。
こういう時の注意の仕方も難しく、『どういう風に言えばいいんだろう・・・』とホントに悩みます。
注意すれば気を曲げて学校を休むであろうことは分かっていましたから。
でも、やっていいことと悪いことはどんな場面であっても伝えなくてはならないし。
結局、『何とかなるだろ!』という勢いで行くんですよね。
で、『もっと他に言い方があったかなぁ・・・』という自己嫌悪。
毎回これの繰り返しです。
姉は部屋に閉じこもり、妹は精神的に打ちのめされ気持ちが落ちてしまう・・・
ただでさえストレスが大きいのに、家庭内でのゴタゴタなんてホントにキツすぎます。
これでもか!!というくらい精神的に鍛えられます(笑)
すると今度は、自分に注意された姉がよっぽど頭に来ていたのか、今度は妹が使用しているノートにありとあらゆる酷い言葉を使って妹を攻撃したのです。
もう、何を考えているのか分かりません。
お願いだから、これ以上妹の心を傷つけないでほしい。
この時は、ホントに手を出したいくらい姉の事を許せない気持ちになっていました。
妹は嫁に『死にたいくらい悲しい・・・』と伝えたそうです。
翌日は姉も学校を休みました。
その日は嫁も休みで、気分転換のために妹をドライブに連れて行きました。
いろんな場所を回り、最後に展望台に行き夕日が落ちるまで二人で眺めていたそうです。
そこで妹は『自分には、もう心がなくなった・・・。嫌なことが起きても素通りするの』と言ってたそうです。
そして家に戻り、夜テレビを見ていると事件のドラマをやっていて、その中で練炭が出てきたのです。
それを見ていた妹は『これって楽に死ねるの?』と嫁に聞いたそうです。
口に出す、ということは本気ではないと分かっていましたが、壊れそうになっいている妹の心をどうやって救えばよいのか・・・
トンネルの出口はいつまでたっても見えてきそうにありませんでした。
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