小さい頃から空手をやっていて、目標としていた高校の推薦受験ではなく定時制高校を自分の意思で選んだ長男。
自分と嫁も、推薦受験がなくなったことで残念に思いましたが悩みの種が一つ減り、精神的にも楽になりました。
あとは長男を見守り、応援するだけ。
やはり本人もずっと悩んでいたのだろう・・・
自分の進むべき道が定まったからなのか、この頃から表情が柔らかくなったような気がします。
長男が会話の中で『スノーボードをやってみたい』ということを言っていたので、受験まで1カ月程なのに連れて行ったのもこの頃でした。
昔から『行きたい』とは言われていたのですが、毎年2月下旬から空手の大きな大会が続くこともあって、怪我をしてはいけない・・・と、一度も連れて行ったことがなかったんですね。
いろんな大会で県外にもたくさん行ったし、空手以外にも好きなことはやらせているつもりでした・・・
でも冷静に考えると放課後に友達と遊んだり、ゆっくり休んだりしたことがなかったんですよね。
普通の顔していたけど、ストレスでいっぱいだったのでしょう。
そんなことにも気付けない、ダメ親だったんです・・・
受験前なのにスノーボードに連れて行ったのは罪滅ぼしの一つでした。
自分も10年振りのスノーボードでしたが、久々に長男と二人きりで自分は最高に楽しかったですね(^^♪
長男も1日で滑れるようになり『楽しかった!!』と言ってくれて、来てよかったな・・・と。
何よりも、受験前に骨折なんてしなくてホント良かったです。
30歳の頃、ジャンプ台で失敗して左手首を骨折した自分は素直にそう思いましたね(笑)
そして時は2月に入ります。
長男は ”勉強始める宣言” から受験に向けた勉強を続けていました。
同じ定時制高校を一緒に受けることになった仲の良い友達と一緒に勉強したり遊んだり、お互いに泊りをしたりと受験に向けて充実した生活をしていて、その友達が学校でやってきた面接練習の内容を教えてくれ、一緒に練習もしてくれました。
ホント、有難かったですね。
この友達がいなければ、たぶん高校受験するということにはならなかったと思います。
部屋に引きこもっていた頃を思えば、こうして明るく元気でいてくれるだけでいいんだ・・・と、心からそう思いました。
成績・学校、そして空手・・・
それまで重視していたものへのこだわりなんか、自分の中ではとうに消えてなくなっていました。
それも長男がどんどん元気になっていった要因の一つなのだと思います。
そして受験まで1カ月を切った2月の中旬、受験前最後のスクールカウンセリングがありました。
長男の状況を伝えると『このままで良いです。見守っていたことでここまでやる気になった。とても良いことです。いま無理に面接練習に行かせる、学校に行かせるとなると”面倒くさい、辞めた”というになるかもしれない。担任には面接の質問をもらう、添削してもらう。学校には行けそうもないことを伝えてください。本人ができることをやって、ぶっつけ本番でもいい。本人の決めたことを応援してあげてください。』というアドバイスを頂きました。
最後の最後まで納得のいくアドバイスをくれるんですよね。
カウンセラーのおじいちゃん先生にはここまで来れたことへの感謝の言葉を伝え、いよいよ受験へ向かうことになります。
その後も平穏・順調に時は進みました。
受験の為に久々に制服に袖を通してみたら、なんか小さくなっている(笑)
久しく見ていなかった制服姿・・・
ちょっと感動です。
でも、このピッチピチの制服で受験するわけにはいかない、ってことで新しい制服を購入しました。
たった1日の為に(笑)
それでも、制服を準備できるのが嬉しかったなぁ。
そして受験まで1週間。
長男が『もう勉強が嫌になったけどやったよ。』と受験勉強を最後まで頑張っていました。
正直結果はどうなってもいい。
自分も嫁も、ここまで来れた長男の頑張りだけで十分でした。
ホントよく頑張った・・・
そしてありがとう。
約4カ月の不登校を経て、いよいよ長男が受験に向かいます。
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