これまで長い間、自分の子供たちの不登校についてブログに記してきましたが、実は自分も不登校経験があるのです。
今でこそ【不登校】という言葉がありますが、当時は ”登校拒否” と言われていたと思います。
この事は長男が不登校の時に『お父さんも同じような経験があるんだよ』とサラッと話したことはありますが、今まで嫁にも話したことがありません。
かなり昔の事なので記憶も断片的ですが、思い返してみたいと思います。
自分は小学校の頃から身長が低く、整列をすると常にいちばん前でそれは小学校6年間変わることはありませんでした。
性格的にも恥ずかしがり屋で人前で何かをするのが苦手なタイプ、でも暗いわけではなく仲間とはワイワイ仲良くやっているような普通の子供でした。
自分で言うのもなんですが運動神経が良い方で、背は一番低いけれどリレーの学年代表に選ばれることがあったり、小学1年生から始めた器械体操のおかげで体育の時間は『スゲ~!』なんて言われることも多かったんです。
そんなこともあり、自分の身長の事をバカにする人はいませんでした。
学校生活はすごく楽しかったと思います。
そんな自分が小学校5年生の時です。
自分が属していた仲良しグループは6人で、休み時間は必ず一緒に遊ぶくらいの仲の良さでした。
そのうちのリーダー的な存在であったK君が、ある時から周りに対して痛みを伴う遊び的な事を要求するようになってきたのです。
例えば『ジャンケンで勝ったらプロレス技をかける』とか『目の下をつねる遊び』のようにイジメではないけれど、休み時間の度に人を叩いたりするような遊びが続くようになってきたのです。
周りのみんなは楽しそうにしていましたが、本心から楽しんでいたのか仕方なくそうしていたのかは分かりません。
自分は人に痛みを与えるのも嫌だし、当然痛い思いをするのも嫌で嫌でたまりませんでした。
しかし、それを言えるほどの勇気もなく『いずれ止めるだろう』と流れに身を任せていました。
休み時間が来るのが憂鬱で、今まであんなに楽しかった休み時間が苦痛の時間に変わってしまったのです。
自分の願いとは裏腹に、その遊びはどんどんエスカレートしていきました。
人に痛い思いをさせても、自分が痛い思いをしても心が苦しくなっていきます。
自分だけが虐められているわけではないのですが、とにかく逃げ出したい気持ちで一杯だったと思います。
そして、ある朝にその思いが溢れたのです。
『学校に行きたくない・・・』
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