9月の初旬に突然学校に行けなくなった長男。
あれから半年・・・
いろいろありましたが、なんとか高校受験を迎えることになりました。
中学3年の夏までは、我が家にこんな出来事が起きるなんて夢にも思いませんでした。
それまでは皆と同じように高校に行って空手を一生懸命頑張って、大学に行って・・・というのが当たり前に思っていたので、そのレールから外れてしまったような疎外感、社会から外れてしまったような感覚に陥ってしまったのが本音です。
最初は何をどうすればいいのか全く分からずに、とりあえず近くに住む母親に事情を話に行ったのですが、泣くことしかできなかったことを覚えています。
あの日から自分の知らなかった【不登校】の世界に足を踏み入れたのです。
行く先には『希望』が待っていると信じて進み、心が折れそうになることもありましたが、いろいろな方に背中を押してもらうことで高校受験まで辿り着くことができたのです。
試験の前日、緊張からなのか長男は珍しくイライラしていました。
無理もないと思います。
半年間 ”学校” という社会から離れていて、いきなり本番を迎えるのですから長男の心の負担は相当なはずです。
そんな長男を見て、やはり親としてもちょっと心配になります。
頭の中では不安が過りますが、もうなるようになるしかありません。
そして試験当日を迎えました。
親の心配をよそに長男は早めに起床し準備を始めました。
とりあえずひと安心です・・・
そして、半年ぶりに見る長男の登校準備。
その姿を見て『よくここまで戻ってこれたな・・・』といろんな思いが溢れてきました。
自分はその日普通に勤務だったので『ま、気楽にいっておいで!』と長男に声を掛け、あとは嫁に託しました。
自分では冷静に送り出したつもりでしたが、やっぱり不安は尽きません。
『ま、なにかあれば電話でも掛かってくるはずだし・・・』なんて思いながら車で会社に到着するなり携帯が鳴ったのです。
Σ(゚д゚|||)
嫁からの電話です。
『もしかして、行けなかったのか? 無理だったのか・・・?』
焦って電話に出ます・・・
『なに?ど、どうした??』
すると嫁の電話からはなにか遠くで何か話している声が聞こえ、会話が出来ません・・・
そして電話突然が切れたのです。
『なんだよ・・・どうしたんだよ・・・』
焦りながら何度も電話を掛けますが繋がりません。
『マジかよ・・・』
きっと何かあったんだろう・・・と思っていたそのとき、嫁から電話がかかってきました。
『ゴメンゴメン。無事に送ったよ、という電話を掛けた時に友達のお母さんと会って、そっちを優先しちゃった。』
( ̄▽ ̄;)
マジで焦ったぁ・・・
無事に受験には行けたようです。
そして午後になって、嫁から『無事に受験終わってきたよ。頑張ってきたよ!』と電話が入りました。
ホント良かった。
試験に行けた・・・頑張ってきた・・・
もう、それだけで充分でした。
家に帰って長男に会うと『面接で超緊張した。体の揺れが治まらなかったよ。学校に行けてないことも聞かれたけど、上手く答えられたと思う。』と報告を受けました。
試験の出来はまあまあだそうで。
合格発表は1週間後ですが、どんな結果になってもすべて受け止める心の準備はありました。
だって、あれだけの辛い日々を家族で乗り越えてきたのですから・・・
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