高校受験の翌日、次日に控えた ”卒業式” の予行練習が行われます。
自分は心の中で『受験も終わったし・・・最後だし、行けたら嬉しいなぁ』なんて思っていたのですが、そんなことはあるはずもなく(笑)爆睡している長男。
だよね・・・(*´U_U*)シュン…
結局、卒業式本番は欠席。嫁が午後に学校へ伺い卒業証書を受け取りに行ってきました。
これで中学校は終了。
”卒業式” という形で締めくくることはできませんでしたが、良くも悪くも内容の濃い3年間でしたね。
いや濃すぎました(笑)
その日の夜はお祝いということで、久々に家族5人で『かに本家』でお食事をしました。卒業式も終わり、長男もリラックスモードで家族の会話が弾みます。
受験の結果待ちはありましたが、何か今までずっとあった心の中のモヤモヤがない状態での外食はいつ振りなんだろう?ものすごく楽しい時間を家族で過ごすことができましたね。
それから数日・・・
いよいよ合格発表の日です。
合格は学校で掲示の発表。
受験と同じく長男と嫁が学校へ向かい、会社にいる自分へ連絡がくる形です。
『そろそろ合否が分かったかな?』と思っていた頃に携帯が鳴りました。
嫁からの電話です。
ドキドキ・ドキドキ・・・
『合格したよ♪ 頑張ったよ』との合格報告です!!
一緒に受験した友達も合格です♪
(゚´Д`)ノ゚。 ヤッターン♪
受かったのか。良かった・・・本当に良かった。
携帯が嫁から長男に代わります。
『受かった~! マジで緊張したぁ。』と携帯の向こうでの声が弾んでいました。
自分は『良かったね。今まで頑張ってきたからだよ、おめでとう!』と伝えると『うん。ありがと』という嬉しい声が長男から返ってきました・・・
こうして約半年間の【不登校】は ”高校合格” という形で幕を閉じました。
全日制ではなく定時制でしたが、長男が自ら決めた学校。
親としても本当に本当に嬉しかったです。
たった半年間の【不登校】だったのですが、我が家にとっては・・・自分にとっては本当に長い時間に感じました。
我が家には無縁だと思っていた【不登校】
たまに話で聞くことがあっても『そっか。大変だなぁ。育て方が良くないんじゃないの?』くらいの受け止め方しかできなかった自分。
自分の子供が学校に行かなくなる(行けなくなる)ことによって、それまでの生活が一変しました。
始めは『どうしたら学校に戻れるのか?』『学校に戻れる方法を誰が教えてくれるのか?』そんなことしか考えることができませんでしたから。
それから多くの人との出会い、いろいろな考え方を知ることで、少しずつ【不登校】というものを理解できるようになりました。
それでも自分が【不登校】について理解できているのは、ほんの一部のわずかな事だけで、我が家よりもっともっと大変で今現在も辛い思いをされている方もいられると思います。
こんな経験はしないほうがいいに決まっているのですが、今自分が改めて振り返ると、”子供の為に” 良かれと思ってやっていたことが実は子供の事をコントロールしようとしていたのですから、我が家の場合は早かれ遅かれこの状況を迎えていたのではないでしょうか?
子離れできない親だったんですね。
我が家の親子関係が正常な形になるために、親が成長するために必要な出来事だったのだと思います。
我が家の場合はこれで良かったのです。
そしてもう一つ。人との出会いというものがこの問題に大きく影響するということを、身をもって知りました。
我が家の場合はスクールカウンセリングの先生と、同じ高校に行くことになった友達の存在でした。
この出会いがなければ、あれからどうなっていたのか・・・
今でも、この出会いには感謝なのです。
高校入学後の長男については次回に綴りたいと思います。
コメント