突然の友達の訪問の翌日、学校では『離任式』があります。
春休み中に1日だけある出校日です。
この日、妹のクラスでは『クラス会』と称してラウンドワンで遊ぶ計画が立てられていました。
そして妹はこの『クラス会』に自らの意思で行く気があったようで、その為にも学校の離任式へ出席する気持ちでいたのです。
自分が学校に戻れる絶好の機会と捉えていたのだと思います。
友達と連絡を取り合い、妹の気持ちも学校そしてクラス会へ・・・と盛り上がってきていたのですが、その離任式の前日までにクラス会の話がうまく纏まらずに雲行きが怪しくなってきました。
自分も嫁も、これがきっかけになってくれたら・・・という思いがあったのでクラス会の開催を心から願っていました。
しかし、前日の夜までにクラス会の連絡は徐々に少なくなっていき『たぶんクラス会はなくなった・・・』という曖昧な感じで立ち消えになってしまったのです。
当然妹の気持ちは落ちてしまいました。
そして離任式の朝、自分と嫁は僅かな希望だけは持っていましたが妹は起きてくることもなく、結局家にいたのでした。
クラス会があったとしても行けたかどうかは分かりませんが、あの時クラス会があったらどうなっていたのか・・・
なんか、タイミングというか運が付いてないなぁ、という気持ちになりましたね。
しかし、この日姉は離任式に出席するために学校へ行くことができました。
姉の目的は放課後に友達とマックで食事をすること (・_・;)
姉は行事や楽しみがあると学校に行けるようです。
ま、なんでもいいので行ってくれれば親としては嬉しいですからね。
そして妹は学校に行けなかったものの、幼馴染みの友達二人と遊ぶ約束をしたようでした。
妹にとって、この幼馴染み二人は唯一の心を許せる間柄。
会っても学校のことには触れずに、昔と同じように接し遊んでくれるのだと・・・
訪問をしてくれたクラスの友達とは、また違う意味での大親友なのです。
妹は学校の離任式が終わってからその幼馴染み二人と遊びに行きました。
楽しく遊んで帰ってくるはずでした・・・
事件は、そのときに起きたのです。
なんと、幼馴染みと遊びに行った先で、そのクラスの友達と出会ってしまったのです。
それまで何度も会おうと誘ってくれていたクラスの友達・・・それを『学校においで』と言われることが怖くて、会うのを断っていた妹。
まさか出会ってしまうとは、妹も考えていなかったと思います。
クラスの友達の気持ちを考えると怒るのは当然の事。
遊びもほどほどに帰ってきた妹は『どうしよう。大変なことをしてしまった』と今までに見たこともないくらいの落ち込みようです。
クラスの友達と連絡を取ろうと何度も試みますが、全てスルーされ取り付く島もありません。
妹は自分がしたことへの後悔、関係を切られる不安と恐怖で塞ぎこんでしまいました。
そしてその日、次の日と謝るために連絡を取り続けたのですが、当然のごとく通じることはなかったのです。
更にその翌日、嫁から『ラインのペア画を変えられたらしい』と聞きました。
これまでずっと心配をしてくれていて、仲の良かった友達との印であったペア画を変えられてしまい、妹は泣き続けることしかできませんでした。
私達親も何かができるわけでもなく、ただ黙って見守ることしかできません。
耐えられないような辛い出来事ですが、自分で乗り越えるしかないのです。
この経験を乗り越えることで変わっていくのです。前に進めるのです。
しかしその友達とはその後和解もできず、3年半経った今でも関係は途切れたまま。
姉妹の不登校生活の時期に起きた出来事の中で、この出来事が親としても一番辛い出来事だったような気がします。
一生懸命手を差し伸べてくれていたのに、裏切ってしまったのですから。
いろいろな出来事で気持ちの変化が起きますが、この時はさすがに長く引きずることを覚悟しました。
【不登校】最悪のタイミング
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