【不登校】楽しい適応指導教室

不登校
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いよいよ妹が楽しみにしていたスキー教室です。


この頃は適応指導教室に徐々に慣れ始めてきた頃で、まだ『仲の良い友達』と呼べるほどの関係を築けていない時期。


スキー教室で初めてスキーを滑る楽しみに加え、友達関係を築くことも目的としているようです。


当日の朝は嫁が妹を集合場所へ連れて行きました。


そこで妹にとって、とても悲しい出来事が起こってしまったのです。


バスに乗るまでの待機時間中に『お嬢さんは何年生なんですか?』と初めてお会いするお母さんに話しかけられたそうです。


嫁は『2年生です。』と答えると


『大きいですね~~!!』と驚かれたそうです。


嫁は『いや・・・中学2年生なんです』と伝えると、保護者さんは


『エッ?アァ・・・すみません(;’∀’)』


と申し訳なさそうにしていたそうです(笑)


妹は親に似て身長が低く当時で140㎝前後だったと思いますが、まさかの小学生に間違われてしまい、かなりショックだったようです(* ´艸`)


妹はショックを引きずりながらスキー教室へと出発しました。


スキー場は学校から1時間程度の場所にあります。


参加した生徒は10人程で、3グループに分かれて指導員に教わります。


生まれて初めてスキーを滑る妹でしたが、基本を教えてもらうとすぐに滑れるようになったそうです。


自分は滑れるようになったけれども周りのペースに合わせてなければならなく、自由に滑ることができず我慢しなければいけない状態で、滑りたい衝動を抑えるのが大変だったそうです。


そんな中で以前の記事であった自分の友達の娘さんと接する時間が多かったようで、少しだけお話するような仲から発展し、お互いに気を許せるような仲になることができたのです。


午前中はそんな感じでスキー教室が進み、昼休憩に入ったそうです。


そこでまたある出来事が・・・


普段の教室では小学生と中学生は同じ教室で授業を受けているのですが、その中の小学5年生の女の子に好かれた?らしく、昼ごはんの時から妹にベッタリと付いて離れなくなってしまったのです。


好かれることは良いことなのですが、その子の性格に合わせることが難しかったらしく、大きなストレスとなってしまいました。


なかなか離れてくれず、大変だったとのこと。


妹にとっては大変な昼休み時間でしたが、午後からはある程度自由にスキーを滑ることができたそうで終了の時間まで気の済むまで思いきり滑りまくったそうです。


この時のスキー教室は今でも『楽しかった!!』と話すことがあるくらい衝撃的な楽しさだったのでしょう。


しかし帰りのバスの中では、またもや小学5年生の女の子が離れずに地獄の時間を過ごしたのでした(笑)


大満足で帰ってきた妹でしたが、大きなストレスと共に帰ってきたようで、嫁の車に乗るとしばらく泣いていたそうです。


このスキー教室での体験も、妹にとっては良い方向へ向かうきっかけとなった出来事となりました。


・初めてのスキーで直ぐに滑れるようになったことで、自分に自信を持てたこと。
・太陽の光を浴びながらの運動で、心身のリフレッシュができたこと。
・心を許せる友達ができたこと。


これらの事が、妹の心に元気を更に与えてくれたように思います。


何よりも学校に行くことができないくらい妹にはエネルギーがなくなっていたのに、ちょっとイヤなことがあっても一日中スキーで滑ることができるくらい気力も体力も回復してきているのだと再認識しました。


スキー教室が終わり少し経ってから妹が、こんなことを言いました。


『適応指導教室がホントに楽しい!みんな優しくて良い人で、心が本当に落ち着くんだよね。3年になったら中学校も適応指導教室も両方に行きたい。中学校3日・適応指導教室2日で行きたい。』


その話を聞いて我々夫婦は『好きなようにしていいよ。』と伝えました。


妹の口からは、前に向かって進んでいく言葉が出てくるようになりました。


気持ちも体力も充実してきたのでしょう。


自分と嫁はそんな言葉を聞くたびに飛び跳ねたいくらいの嬉しさを隠して、あくまでも普通に接することを徹底します。


自分たちの一喜一憂で、変なプレッシャーを与えない為です。


今は順調ですが、また何かに失敗して落ち込むことが何度もあるはず。


その時も優しく見守るだけで良いのです。


一歩進んで二歩下がる・・・


何度も何度も上がったり下がったりを繰り返してきて、一体どうなるのだろうという不安が常に付きまとっていた自分でしたが、間違いなくその不安も徐々に薄れてきています。


一方の姉は学校には行かない状態が続いていますが、妹の姿を見ていずれ動き始めるだろう、と信じていました。


直感なのですが、嫁も同じ考えでした。


まず、いま自分達にできることは妹を温かく応援してあげること。


姉はゆっくり休んで、元気を溜めていてくれれば良いのです。


これまでは遅れて適応指導教室に行くことが多かった妹でしたが、スキー教室以降は授業の開始時間までに登校するようにもなりました。


学校から帰ってくる妹の笑顔が日に日に増えていきました。



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