【不登校】いよいよ受験モードへ

不登校
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市の中総体で入賞することができた二人は、県大会へ出場することになりました。


目標を持ち前向きになっているためか、二人は学校を休むことなく部活動に一生懸命な毎日を送っています。


部活動の練習を終えて家に戻ってくると着替えをする気力もないほどに疲れ切っていて、二人とも倒れ込むようにリビングの床に寝ころび体を休めながら『今日はこんな練習をした』とか『こんな技ができるようになった』と私たちに教えてくれるのです。


そんな二人の話を聞いて、私は改めて幸せをかみしめます。


その後も大会に向けて精一杯頑張っていました。


そして県大会です。


県になると全くレベルの違う選手がいるので、我が家の二人は『参加することに意義がある』という感じです。


まずは怪我をしないこと、そして悔いのないように頑張れる事が私たちの願いでした。


結果、当然入賞などはしませんでしたが復学してから大会まで一生懸命頑張れたことが私達は嬉しく心から感動しました。まさか部活動でこんなにも頑張ってくれるなんて思ってもいませんでしたから・・・


二人とも『自分の思うように演技ができた』と初めてで最後の県大会を満足して終えることができたのです。





部活動で夏の大会が終わると中学3年生は本格的に受験モードへと入ります。


多くの生徒はこの時期になるとほぼ志望校が確定しています。


しかし我が家は中学2年の不登校期間があり学力的に中位校でも厳しく、下位の学校から選択せざるを得ない状況でありました。


姉はとにかくどこでもいいから入りたい・・・という考えで自転車通学できる私立高校を考えているようです。


一方の妹は『公立に行きたいけれども自分には無理。でも姉とは違うところに行きたい』と姉とは違う私立高校を検討しています。


そんな二人から一緒に『塾に行きたいんだけど』という相談がありました。


これまで考えることを避けてきた【受験】というものが現実味を帯びてきての行動なのだと思います。


私達親も『二人とも塾に行かないとヤバいよな・・・』と事あるごとに話していましたが、それを考えるのも自分自身。


『もし、塾に行きたくなったら教えてね。』と全てを彼女たちに任せていましたので『やっと来たか・・・』という感じです。


1年間の遅れを取り戻すのは容易ではないですが、半年ほど前は高校受験ということすら夢物語だった我が家にとってはどこの高校に進学するかは大きな問題ではなく、前に進もうとする姿勢だけで嬉しいのです。


どこの高校でもいいから楽しい高校生活を送ってほしい・・・願いはそれだけです。


それから程なくして二人は入塾しましたが、入ってすぐに行われた学力診断では最低のクラスでした。


中学3年になって周りと一緒に授業を受けてはいますが、2年生で習う大事な基礎が抜けていて分からないまま授業を受けている教科もあったので当然の結果なわけです。


その後塾にも休まずに通い続けていましたが、すぐに点数が上がるわけもなく順位的には二人ともかなり下位に位置する状態が続きました。


勉強はそんな状態の二人でしたが、学校に関しては何の問題もなく順調に通うことができていたので親としてはそれだけで十分でした。


そんなある日妹が『私、やっぱり公立高校に行きたい。学力的には無理だけどチャレンジしたい。私が私立だと二人で私立になるからお金が掛かって大変でしょ?そのくらいは助けてあげたいから』と言ってくれたのです。


その言葉を聞いて『そんなことを考えてくれていたのか・・・』という嬉しさと有難さ、そしてこんなに思いやりのある子に成長してくれたのかという感慨深さで心に熱いものが込み上げてきました。


不登校の真っ只中では『この子はこの先どんな風に大きくなっていくのだろう・・・』という不安でいっぱいになりましたがこんなに優しい子に育ってくれたのだと思うと、辛い時間を経験したけれども決して無駄な時間ではなかったのだと改めて思ったのでした。



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