いろいろなところに行って、不登校への対応を聞きましたが、迫る受験に、とにかく焦っていたこの頃。
少しでも可能性がありそうなものを探します。
本当に藁をもつかむ気持ちで・・・
でも、中には『これは信用できないな』と思えるものもありました。
子供のカウンセリングをしてくれるというカウンセラーを見つけ、相談にも行きました。
確か、一時間で5000円位の料金だったかな?
カウンセラーは60歳代と思われる男性で、その方が生活している普通のアパートの一部屋。
始めのうちは普通に相談に乗ってくれていましたが、そのうち聞いてもいない子供の”性”の話になっていき・・・何を言っているのか分からないし、ちょっと怖くなってきたので逃げるように帰ってきたこともありましたね。
あとは、別の心療内科に自分だけ行って、子供について相談をしたこともあります。
その心療内科の先生は、『登校刺激』してでも学校に連れて行きなさい!のタイプでした。
『子供は甘えているだけ、甘やかしているといつまでも学校に行けないよ』と。
そう言われて、また『そうなのかなぁ・・・』とまた迷い道に紛れ込んでしまうのです。
やっぱり、何もせずに黙っていると時間が過ぎてしまうだけなんだと改めて思ってしまいました。
この頃の長男は、部屋に籠るようになり、徐々に昼夜逆転の日々を送るようになっていました。
不登校が長引くと、多くの子が通る道。
昼夜逆転は、深夜は「学校へ行かない時間帯」であるため、無意識に本人の気持ちが落ち着くためだと言われています。
つまり、不登校の自責の念が薄まり、その間だけ心の元気が取り戻せるようになるのです。
でも、この頃の自分(嫁も)はそんなことは理解できず、『もう二度と普通に戻れなくなってしまう』恐怖で一杯でした。
学校に行かなくても、せめて友達と遊ぶだけでも良いからと長男に伺うと『今、人と会うのが怖い』と言うので、ネットで調べると【対人恐怖】という症状?
自分の子供がどんどん変わっていくのが、本当に不安で仕方がなかったです。
それをまたネットで調べて、対人恐怖には【認知行動療法】が良いらしいと、『10代のための人見知りと社交不安のワークブック』という本を購入し、長男に『時間があったら読んでみて』と部屋の前に置いたり、【森田療法】と言われるものが良いらしいとトレーニングの資料を取り寄せたり・・・
とにかく、とにかく何とかしないと・・・という焦りで一杯でしたね。
10代のための人見知りと社交不安のワークブック 人付き合いの自信をつけるための認知行動療法とACT [ ジェニファー・シャノン ]
不登校を経験したことのある親御さんは、この精神的に追い詰められている気持ちを分かってくれると思います。
『ホント、もうどうしたらいいか分からない・・・』
この頃が精神的に一番辛かったような気がします。
通勤の車を運転しながら、窓越しに見える通学姿の子供達が羨ましくて涙を流すこともありました。
会社でも、ふとしたときに泣きたくなるので、このころは常にマスクをして仕事をしていました。
長男が心配で帰りたい気持ちと、元気のない姿を見るのが辛くて家に帰りたくない気持ちが複雑に入り乱れます。
こんな感じなので家では普通にしているつもりでも、子供たちに自分達が苦しんでいる姿はバレていたと思います。
多分、そんな親の姿を見て、長男も苦しんでいたのだろうな・・・
長男が一番苦しいのにね。
今考えると、ほんと駄目な親でした。
この頃も、初めに行った心療内科への通院は続いていましたが、このままでは何も変わらないと判断し、市の総合病院の心療内科へ紹介状を書いてもらうことにしました。
続く・・・
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