診療内科の診察で『エネルギーが溜まるまで休ませて下さい』と言われていたものの、『受験に間に合うよう、とにかく何とかしなくては・・・』という思いで一杯でした。
夜中遅くまでのネットでの情報集めは、止めることなく続いていました。
そんな中で『不登校の親の会』というものがあることを知ったのです。
月に2回ほど開催されていて、お茶代200円で誰でも参加できるらしい。
行くことには何の迷いもなく、その週の日曜日にすぐに会場へ向かいました。
そこは、自分の子供が不登校だった方や現在進行形の方が集まり、話を聞いてくれアドバイスをしてくれるというものでした。
参加している方は、自分と年代の近い方がほとんどで5~6人いたと思います。
男性は自分だけ。
代表の方が皆の自己紹介的なことをしてくれ、それから自分が自己紹介をしてから現状を聞いてもらいました。
そこで一番最初に言われたことは『あんまり自分を責めないほうがいいよ』という言葉でした・・・
『こんな声を掛けてくれる人がいるんだ・・・』と、何か自分の肩にずっと乗っていた重石が軽くなったような気がしたのです。
何か、張り詰めていた気持ちが途切れ、涙が出てきました。
『ここにいるみんな、同じ経験をしてきているからね。そんなに心配することないよ。』と。
確か、不登校が進行形のお母さんが1名いたのですが、とにかく明るいんです。
長男と同じ中学校で2学年下の男の子のお母さんでした。
『最近、また学校に行かないくせに友達とは遊ぶんだよね!ほんと困ったやつでね(笑)』みたいな感じなんです。
自分の中では『なんでこんなに明るく振舞えるんだろう?』と、その時は分からなかったですね。
今思うと、親が明るく幸せな気持ちでいると子供も良い方向に進んでいくことを分かっていて実践していたのだろうな、と。
他のお母さん達も、自分の体験談をいろいろと教えてくれました。
『うちはサッカーで県代表に選ばれていたけど部活の先生と合わなくて、それから行けなくなっちゃった。いまはサッカーはやっていないけど、高専でロボコンに夢中でね。』
『うちはなんで行かないのか分からない。友達もたくさんいるのに。たま~に行くし、大丈夫だと思えばまた休むし』
ほかに摂食障害の娘さんのお母さんもいたと思います。
不登校というのは十人十色で、同じ答えなんてないんだな・・・と知りました。
『お父さんの話を聞くと、大丈夫だと思うよ。でも、受験はどうだろうな・・・間に合えばいいんだけどね。ま、高校だけが全てではないから。いろんな選択肢があるから何とでもなるよ。』と言ってくれました。
本当に心が軽くなったんです。
この時にお話を聴かせていただいたお母さん達には、今でも心から感謝の気持ちでいっぱいです。
自分の不安な心の内を聞いてもらえるだけでも参加した意味がありました。
次は、ネットで調べて存在を知った『県総合教育センター』です。
ホームページには『幼児から高校生まで、こんな時に遠慮なくご相談ください』
・登校を渋ったり,いやがったりする
・いじめで悩んでいる
・性格や行動が気がかり
・学習が遅れがちである
・就学や進路について悩んでいる
○ 相談は無料です。相談内容等については秘密を厳守しますので安心してご相談ください。
1 電話で相談
2 来所して相談
3 メールで相談
こんな内容が記載されていたので、とりあえず相談してみようと思い、すぐに電話をしました。
電話での回答は、基本的なマニュアルに沿ったような回答で
『先生との連絡は途切れないようにしてください』
『受験があるので、学校のプリントだけでもしっかり勉強していたほうが良い』
『保健室登校でもいいから行けるなら行ったほうが良い』
こんな感じのお話が続きます。
不登校の子供を手助けするのではなく、あくまでも学校としてはこうしたほうが良いよ・・・というアドバイスをくれる的な感じでしたね。
電話ではうまく伝わらないと思い、直接伺って相談しました。
受験までのスケジュールを細かく教えてくれたり、不登校の子が通う支援学校についての説明もありました。
あとは出席日数を計算してくれたりとかですね。
いろいろなお話を伺いましたが、とにかく受験勉強をしたほうが良いというのが話の中心で、親身になって話を聴いていただけましたが、自分たちの求めているものとはちょっと違いましたね。
どちらかというと、学校に行こうと思えば行けるんだけど・・・みたいな位置にいる子供向けなのかな?と感じました。
あくまでも自分達の場合ですが、学校に行くこともできない子供を助けてくれるところではなかったです。
ネットや本でいろんな情報を仕入れ、病院・親の会・教育センターと行ったわけですが、行く先々ですべて対応が違うことに戸惑っていました・・・
いったいどの方向に進めば正解なのだろう、と頭の中で整理が付かなくなってきたのがこの頃だったと思います。
我が家は、正解を求めまだまだ彷徨います・・・
続く・・・
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