【不登校】復学後の高校生活

不登校
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我が家の長男は ”高校受験” をきっかけに復学できたので、タイミング的に運が良かったのかな?と今でも思います。


長男の心と周りの状況がリンクして『動かざるを得ない』状況になり、動き始めたのでしょう。


しかし、自分で『動きたい』と思っても心が、体が動かない・・・ということも当然あるので、そういう意味でも我が家は恵まれていました。


長男が入学した定時制高校は『午前』『午後』『夜間』の3部制で、長男は『午前』の部へ通いました。


半年間、朝の定時に起きるということをしていなかったので『大丈夫か?続けることができるのかな?』と思っていましたが、自分の心配をよそに声を掛けなくても自分で起きてくるようになったのです。


長い休みの中で考え抜いて ”自分で選んだ道” を自分で歩く自覚を持ったのでしょう。


そして、定時制を選んだことが長い間学校生活と離れていた長男にとって ”リハビリ” となってくれたのです。


『午前中で授業が終わる』という時間的・精神的なものと、同じような経験やもっと辛い経験をしている人が周りにいるということが、長男の心の負担を軽くしてくれたのでしょう。


正直、『全日制に入ってくれたら・・・』という思いを持っていましたが、もし全日制に入って元のペースに戻されていたら、ついていくことができなかったかもしれませんね。


定時制というのは ”働きながら” という一昔まえのイメージと違い、現代社会では多くの役割を果たしているのではないでしょうか。


長男の通っていた定時制では、1年を前期と後期に分けてそれぞれ単位取得ができるシステムで、自分の在籍している部以外の科目も選択して、より多くの単位を取得することが可能なんです。


定時制は4年間学ぶのが原則で仲の良い友達を含め4年間学ぶことを選択する人もいましたが、長男はこのシステムを利用して3年での卒業を目指し、その先には大学入学を見据えているようでした。


入学後はコンビニでのバイトも始めました。


『高校に入ったら、バイトするんだ。』とは言っていましたが、親が心配してしまう程にどんどん活動的になっていきました。




中学時代は ”空手” が中心の生活で、授業が終わるとほぼ休む間もなく空手の稽古へ行き、体がクタクタになって帰宅。稽古後はあまりの疲労で夕食をあまり食べれないことも多々ありました。遅い時間から学校の宿題をやり、就寝したと思ったらすぐに朝を迎える・・・


それが当たり前の中学生活でしたから ”忙しくない学校生活” というものが新鮮で楽しかったのでしょう。


空手については『辞めたくないけど今はまだ行けない。いずれは師範に挨拶に行くつもり』とのスタンスで、籍を置いたまま。


やっぱり空手が好きなんだな・・・と嬉しくなりましたが、今はまだその時ではないということです。


学校でも部活には入らずにバイト・遊びと、とにかく自分のペースで高校生活を満喫していました。


高校生活というと勉強に、部活にと忙しくても充実したイメージがありますが、いろんな形の青春があるんですね。


気付くと、学校もバイトもほとんど休むことなく【不登校】になる前の元気な長男が戻っていました。


家の中の雰囲気も明るくなり『長い期間だったけど、やっと戻ってこれたかな・・・』と。


長い人生を考えると、こんな経験をすることも必ず生きてくる時があるはず。


我が家はこれで良かったのです。




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