【不登校】高校そして現在まで

不登校
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入学当初は大学への進学を考えていた長男ですが、通っているうちに『俺、パソコンでいろいろやるのが好きなんだよね。IT系の専門学校に行きたい。』と自分のやりたいことを見つけました。


ま、良い大学?に行けるような頭でもないので(笑)、自分でやりたいことがあれば親としては喜んで背中を押してあげるしかないですからね!


『専門学校もお金掛かるから、せめて特別推薦で行けるように勉強も頑張るよ。』とありがたいお言葉を頂き(笑)、勉強も頑張るようになり、テストの点数もそれなりに良い点数を取れるようになりました。


高校では中学不登校の時が嘘のように元気で活動的でになり、『ほんと、あれは何だったんだろ・・・』と思うくらいに。


これも中学の時のカウンセリングの先生にアドバイスを受け充電することができたおかげだな、と心から思いました。


長男の高校生活は、彼にとってとても充実していたと思います。


親としても心配することなど何一つなく、平穏な毎日でした。


そして3年になり、長男が自分にけじめをつけるため動き出します。


元気になった長男は、自分の同年代の友達が活躍をしている空手の大会に顔を出すようになりました。


以前は ”空手” という言葉だけでも嫌悪感たっぷりでしたが、やはり何か区切りをつけたかったのだと思います。


いろんな大会に顔を出しては、同じ道場の仲間や昔から大会で戦っていた友達に挨拶をします。


学校に復学できた時は当然嬉しかったですが、昔からの空手仲間と笑顔で談笑している長男を見て、本当に嬉しかったですね。


そして試合を見て応援している長男を見て、自分はすぐに気づきました。


『こいつ、試合をしたいんだな』と。


それから少し後の事、長男から突然『道場に挨拶に行ってくる』と告げられました・・・


もしかしたら、もう関わることがないかもしれないと思うこともあったので本当に驚きでした。


大学へ進学する先輩の送別会に道場仲間が熱心に誘ってくれていたのです。


2年半ぶりに道場へ行き、師範へ挨拶すると稽古中にもかかわらず抱きしめられたそうです・・・


それからちょっとずつ稽古にも顔を出すようになり、高校の大会へ出ることができなかった ”けじめ” をつける為か、国体予選に出場することになりました。


2年半ぶりの大会、形は2回戦で昔からのライバルだった友達と対戦し負け(友達はその後優勝)。


組手はなんと準優勝でミニ国への出場権を手にしたのです。


いろんな大会を見てきましたが、今でも一番思い出に残る最高の大会になりました。


しかし、長男は『今の自分が空手をやったらどれくらいできるかを知りたかっただけでミニ国に出場したいとは思わない。これまで一生懸命練習していた皆に失礼だと思う。』と次の日に師範に行き辞退を伝えました。


これも自分で選んだ道。良い決断だったと思います。


空手にも一区切りをつけた長男は、更に活動的になっていきました。


そして、宣言通りにITの専門学校へ特別推薦での入学が決まり、無事に高校を卒業となったのです。


専門学校では先頭に立ってクラスをまとめることも多く、バイトや資格取得に一生懸命です。


『就職にはどんな縁が待っているか分からないから、バイトとかでいろんな人脈を作っておくと役に立つ時がくるかもしれないよ』とアドバイスすると、さまざまな場所へ顔を出したり・・・と、親が心配するくらいの行動力。


そして、今年の就職活動開始後直ぐにIT関係の企業に就職が決まりました。


今の『コロナ騒動』で就職活動もままならない状況ですが、早く就職先を決めてくれて親としても本当に嬉しかったです。


高校受験直前の【不登校】で長男はこのままどうなってしまうのだろう・・・という不安で押しつぶされそうになり、精神的にも辛い日々を過ごす日もありましたが、振り返ると【不登校】を経験することで我が家は良い方向に進むことができたのかも、と思えるようになりました。


タラレバで語ることに意味はありませんが、もし何もなく普通に大学進学していたら・・・少し歪んでいた親子関係に気付かずにいたら・・・どうなっていたんだろう?


遠回りだと思っていた道が実は近道だったような感じがします。


今現在、お子さんが【不登校】で辛い思いをされていて、このブログを読んでくれている方もいらっしゃると思います。


様々な【不登校】があるので一概には言えませんが、我が家と同じような環境にある方は、子供の事を信じてエネルギーが溜まるまで休ませてあげて下さい。


自分の家が子供にとって、心安らかに過ごせる場であるようにしてあげて下さい。


学校に行けなくても、笑顔で優しく受け止めてあげて下さい。


学校に行けないことは親よりも本人が一番悩み苦しんでいるのです。


我が家も『学校は休んでもいいよ』と言えるようになるまでは時間が掛かりましたが、その一言が不安な子供の心を軽くしてあげるのです。


そして、親が変われば必ず子供の心に変化が表れてきます。


それが回復への第一歩になるはずです。


子供が元気なだけで幸せなことなんですから。


我が家の【不登校】は長男が無事復学できたことで ”めでたしめでたし” となりましたが、我が家の【不登校】経験は実は、まだ続きがあるのです・・・


それは長男が高校に入学し、学校生活も安定してきて嫁と二人で『いろいろ大変だったけど、ようやく普通の生活に戻れたよね。』なんて話していた頃に始まったのです・・・




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