【不登校】徐々に上向きに

不登校
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時は6月の末。


変わらず五月雨登校の姉と、気持ちが上がったり下がったりを繰り返す妹。


姉はそれ程変化がなく、ずっと同じような状況が続いていましたが、妹は嫁と買い物に出掛けたり一人で近所のコンビニへ買い物へ出かけるなど、ちょっとだけ行動的になってきました。


ある日、妹が仲の良い幼馴染みの友達が渡してくれた手紙を読んだのです。


この手紙は、1カ月ほど前に家の郵便ポストに入っていたもの。


この頃の妹は気持ち的に下がっていた頃で、手紙に『学校に行こう』的なことが書いていたら・・・と思い、怖くて中身を開けることができなかった手紙なのです。


この手紙を読む気持ちになったのは、徐々に気持ちが安定してきたからなのでしょうか。


二人からの手紙だと思っていたら、部活の仲の良い友達の手紙も入っていたそうです。


何が書かれていたのかは分からないのですが、その手紙を読んだ2日後に美容院に行き、髪をカットしてきたのです!


美容院に行ったのはいつ振りなのでしょう・・・(T_T)


とにかく、かなり久々なのは間違いありません。


久々の外出で、ずっと行くことのできなかった美容院に行くことができてスッキリしたのか、妹はかなりゴキゲンです。


そしてその翌日は仕事が休みの嫁といろんなところへお出掛けしたのです。


姉とのケンカから気持ちが落ち込んで、1カ月程はほとんど外出することなく過ごしていたので、本人としては大きな決断をしてのお出掛けだったようです。


マックで食事をしてから、少し遠くの公園に行って体を動かし、それから駅前に戻ってのショッピング。


スタバでキャラメルマキアートを飲んで『いつ振りだ~!』と大喜びだったそうです。


そして、その日ずっと続いていた姉妹のケンカに終止符が打たれました。


妹が姉の事を許したのです・・・(*^_^*)


良かった。今回はホントに長かった。


久々の『一家団欒』と呼べる温かさが我が家に戻ってきたのです!!


久々の外出で何か、妹に明るさが戻ってきて突然やる気スイッチが入ったような感じを受けました。


いや、外出というよりきっと友達からの手紙でしょう。


何が書かれていたのかは今でも分からないのですが、妹の背中を押してくれたのだと思います。


不登校生活の中では目に見えるスピードで状態が悪くなることはありますが、回復するのは少しずつユックリだと思っていました。


しかし、妹の場合は間違いなく”手紙を読んだ日”から急激に回復のスピードが上がりました。


これ以降、妹はまた幼馴染みの友達と連絡を取ることが多くなり、徐々に外の世界へ出るようになってくれたのです。


卒業した小学校で行われる『七夕祭り』は中学生が集まる毎年恒例のイベントなのですが、妹にとってはさすがにハードルが高く、行きたいけれど行けない状態・・・


そんな妹に幼馴染みの友達二人は、わざわざ我が家にまで来てくれて妹と一緒に花火をしてくれました。


妹の心からの楽しい笑顔を見ることができて、親としても本当に嬉しく有難かったです。


しかしその翌日、妹の表情が暗く何か落ち込んでいるようです。


嫁に話を聞くと『花火はすごい楽しかったけど、普通に生活できている友達とのギャップを感じてしまい落ち込んでいる。学校に行きたい・・・友達、夏休みに勉強教えてくれるかなぁ?』と言っていたそうです。


そして『不登校の学校(※市で運営している適応指導教室)に行かないといけない・・・焦る、苦しい』と心の内を明かしたのです。


なにがあっても学校の事を口にすることがなかった妹が、初めて自ら学校への想いを口にしました。


やはり、本人が一番悩み、焦っているのです。


親は『この子は一体何を考えているのだろう?』と思うことが多いと思います。


そして、子供に向かって『学校に行かないの?』『いつになったら行くの?』『勉強はどうするの?』『どうなっても知らないよ』という言葉を言ってしまうのです。


いわゆる【登校圧力】というものです。


これによって、心を休めている子供のエネルギーを全て奪ってしまうのです。


回復しようとしている子供の心を振り出しに戻してしまうのです。


我が家はカウンセリングの先生によって、これだけは絶対やってはならない・・・と何度も何度も釘を刺されていたので夫婦で対応できていました。


片方の親が一生懸命やらないようにしていても、不登校に理解のない夫(または妻)やおじいちゃんおばあちゃんがいろんなことを口にしてしまうケースもあるようです。


学校に行けないことは、親よりも本人が一番不安であり悩んでいるのです。


そこを理解してあげることが、何よりも大事なのだと思います。


子供に声を掛けてあげるのだとすれば『ゆっくり休んでも大丈夫だよ』の一言が、子供の救いになるかもしれません。


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