すっかり元気になって適応指導教室に通えるようになった妹と五月雨登校ながらも以前に比べると学校に行く頻度が増えた姉。
我が家の雰囲気もだんだんと明るくなってきて、皆が良い方向に進んでいるな・・・と思っていました。
そんなある日、嫁が妹と以前仲の良かった友達(妹の行動が原因で縁が切れた)のLINEステータスメッセージを見てみると、妹への誹謗・中傷が書かれていたのです。
妹がまだiPodを持っていない頃は嫁のスマホを借りてその友達とLINEをしていたので、関係が切れた後も嫁が消さずに残しておいたことから内容を見ることができる状態にあったのです。
『絶対に許さない』『ラスボスが一人増えた』
文面は裏切られた怒りで埋め尽くされていたようです。
今までは知ることのなかったことでしたが、やはり友達の妹への怒りは相当なものだったのです。
それを知ってしまった嫁は自分名義でその友達にこれまでの出来事やトラブルになってしまった原因を事細かに説明して『許されることではないと思うけど、ホントにゴメンなさい』とその友達にLINEを打ったところ『大丈夫ですよ。気にしないで下さい』と返信が来たのです。
その時嫁は少し安心したようですが、その後友達のLINEステータスメッセージは火に油を注いだように激しさを増したのです。
完全に逆効果となってしまいました。
勝手に友達とやり取りをしてしまった嫁は、黙っていることもできず妹に事の経緯を打ち明けました。
妹は絶対に触れたくない部分に踏み込まれた悔しさや友達の怒りを改めて知ってしまったことで完全に気持ちが落ちてしまい、部屋に閉じ籠ってしまったのです。
妹が不登校になってしまってからはいろんなことに気をつけて長い間頑張ってきたのですが、本当にやってはいけないことをしてしまったようです。
自分は嫁から報告を受けて『やってしまったことはしょうがないよ』とは言いながらも、心の中は振り出しに戻ってしまう恐怖感でいっぱいでした。
でも、あれだけ元気になってきた妹のことなので、もしかしたらちょっと落ち込んだくらいで元気になってくれるかな?という期待も持っていました。
何よりも、やっと通うことができるようになった適応指導教室には行けるのだろうか?ということが心配でしょうがありません。
しかしその日の夜、妹は夕飯の呼び掛けにも応じず部屋から出てくることはありませんでした。
不安だけが募ります・・・
そして嫌な予感は的中、翌朝妹は起きてきませんでした。呼び掛けにも応じません。
あれだけ長い年月を積み重ねてきた努力が一夜にして振り出しに戻ってしまったのです。
それでも『もしかしたら、明日は起きてくれるかも・・・』と期待だけは持って寝床に着きます。
それから2日が経ち、3日、4日・・・
朝に起きることはなく、夜に一緒にご飯を食べることもない。
妹は完全に塞ぎ切ってしまいました。
事態は何も変わらずに時だけが過ぎていったのです。
再び我が家を暗闇が襲ってきました・・・
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