ネットや本はいろんな情報を得ることができるのですが、あくまでも情報を受け取るだけで一方通行。
とにかく我が家の子供をどうしたらいいのか?を納得のいくまで教えてもらいたいんですよね。
で、まずは病院に行こうということになりました。
ところでどこの病院が良いのか?何科に行けばいいのか?も分からなかったので、調べてみると精神科または心療内科になるようです。
精神科と心療内科の違いがよく分からなかったのですが、心療内科は大きなくくりで言うと内科で体に表れた症状を治す診療科。原因がストレスにあるため、カウンセリングなどで精神的なケアも行う。体と心の両方にアプローチして治療をするのが心療内科です。
一方、精神科は不安や落ち込み、イライラなど心に現れた症状に向き合います。対象となる病気は躁うつ病、アルコール依存症、統合失調症となります。
病院によっては、両方の看板を掲げていたり、どちらか一方だけのところもありますね。
でも『精神科』って名前の、ハードルが高く感じます。
自分の子供が『精神科』って・・・
とにかく、どこかの病院に行こうと調べたところ、大きな病院は全てにおいて時間が掛かるので、自宅から車で5分ほどにある中規模の病院に行くことにしました。
この病院は精神科・心療内科と両方ありました。
行くのを渋る長男を何とか説得(これが大変だった・・・)し、親子3人で病院へ。
問診表を記入し、通されたのは心療内科でした。
応対してくれたのは若い女の先生。
まずは3人でこれまでの経緯を伝えます。
一通り伝えると『それではお父さんとお母さんは外でお待ちください』と外に出された。長男と先生だけでのお話となる。
その間15分くらいだったかな?
待っていると長男が出てきて、入れ替わり両親と先生だけでのお話となった。
病名としては思春期の『不安神経症』と診断されました。人と会うのが怖い、という症状は『対人恐怖』という副症のようです。
『息子さんは現在エネルギーがゼロの状態になっています。まず今やる事はゆっくり休んでエネルギーを溜めることです。受験が近く学校も大事なのですが、今はとにかく休ませて下さい。』とのこと。
自分の予想では、薬を処方されて様子をみるのでは?と思っていたので、意外だった。
そして2週間後に再診の予約をして帰ってきました。
その頃の自分は『不登校』がどういうものなのかを全く分かっていなかったので、『こんな対応だけじゃ、受験に間に合わない』と焦っていました。
高校受験が4カ月後に控えていたので、とにかく早く解決させたかったのです。
再診までの2週間が長く感じられます・・・
心の中では長男が2週間で復帰できないことは分かっていたので、なんでもいいから手を打ってほしかった。
でも、今できることは長男を休ませることだけ。
怖かったですね。
これからどうなるんだろう?と。
一人になると長男に対する申し訳なさ、そして不安と恐怖で涙が止まりませんでした。
嫁も同じような心境だったと思います。
家では二人の妹がいるので、親が辛い表情をしていては駄目だと思い、頑張っていつも通りを心掛けていましたが、これも辛かった・・・
元はといえば、塾を休んで遊んでいたことを自分に怒られると思った長男が恐怖で一晩寝られずに、朝を迎えた時にはエネルギーがなくなっていた、ということなのです。
でも、それだけでこうはなりません。
その原因は”空手”にありました。
長男が県内・全国で良い成績を取れるようになると比例して自分が空手にのめり込んだのです。
今考えると、完全に【毒親】と化していました。
時には厳しい態度で長男に接しました。
それが積もり積み重なり、最後の事件で長男のキャパがオーバーしてしまったのです・・・
全て自分のせいでした。
こうなるまで気づけなかった自分が情けなくて泣くしかできなかったですね。
それでも、受験までのカウントダウンは止まってくれません。
今の病院だけだと、あっという間に時間が無くなってしまいそうで、もっと何かをしなければならないという焦りがありました。
『助けてくれる人』を求めて、さらに動き始めます・・・
続く・・・
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