姉も腹痛のために休んでしまった月曜日の翌日、流行が拡大していたインフルエンザで妹のクラスが学級閉鎖になってしまいました。
『もしかして、恵みの休みか?』
自分と嫁は、喜びました。
わずか3日間の休みですが、我が家にとっては大きな大きな3日間なのです。
もしかしたら、もしかしたらこの3日間で何か気持ちに変化が起きるかもしれない・・・
そう願っていました。
心配していた姉は、行きたくないような雰囲気を出しながらも学校へ行ってくれました。
とりあえずひと安心なのですが、なにか様子がいつもと違うような気がします・・・
姉には『妹は友達とちょっとしたトラブルで学校に行けてないけど、優しく見守ってあげてほしい。』とお願いしていたので、理解していてくれているはずなのですが。
それでも、なにか思うところがあるのかもしれません。
そして学級閉鎖で休みとなった妹は友達と連絡を取っていたようで、友達3人と遊ぶことを考えていました。
当然、学級閉鎖の時に遊びに行くことなど許されるはずもないのですが、学校に行くことができていない我が家にとっては、そんなモラルなど全く関係ありません。
友達と会えるのだったら、立ち直るきっかけになるのであれば・・・と二つ返事でOKを出しました。
そしてその日、妹は仲の良い友達と遊んでくることができたのです。
遊んだ中の一人は妹の事をとても心配してくれたようで、いろいろと優しい声を掛けてくれたそうです。
友達と会えた妹は嬉しそうでした。
この日、久々に妹の笑顔を見ることができたのです。
なにか、これがきっかけとなって妹の心に変化が起きてくれればなぁ・・・と、自分と嫁は淡い期待を抱きました。
しかし次の日、やはり嫌な予感が的中しました・・・
姉が朝起きてこないのです。
嫁が部屋に行くと『妹は学校に行かないのに怒られないのはおかしい。私は頑張って学校に行っている。父さんも母さんも私の気持ちは分かる・・・と言うけど、何も分かっていない。私ばっかりが頑張れない。』と言われたそうです。
いちばん恐れていたことが起きてしまいました。
学校に行かない妹が家でいるのに何も言われないことに、納得がいかないのです。
確かに、姉の言っていることは間違っていないのですから。
こうなることが怖かったので、妹が学校に行けなくなり始めたときに『お休みする時間が必要だから温かく見守ることに協力してほしい。』と時間をかけて説明したのです。何度も・・・
しかし、相手は子供です。
自分と嫁がいくらお願いしたところで、単純に妹だけが学校を休んでいるのはズルいのです。
妹には学校の事を極力話さないように決めていたので、姉だけに学校に行ける?なんて聞くことはできません。
同じように扱わなくてはなりませんから。
自分も嫁もどうしたらよいものなのか分からず、さすがにお手上げ状態になってしまいました。
そして今日で学級閉鎖期日が終了する妹は、夕方が近づくにつれて顔の表情がどんどん曇っていくのです。
明日の学校についていろいろ考えて、精神的に苦しく辛くなってきたのでしょう。
掛ける言葉すら見つかりません。
長男の時に不登校を克服したと思っていた我が家でしたが、新たな壁が立ちはだかりつつありました。
コメント