【不登校】自分が毒親の頃

不登校
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今回は姉妹の話をちょっと離れます。


ちょっとしたことで、自分が以前 ”毒親” だったことを思い知らされた事について書いてみたいと思います。


数日前なんとなく『長男の昔の空手の試合を見ようかなぁ』と思い、ミニDVカセットタイプ式のビデオカメラと空手の試合のカセットテープを久々に取り出しました。


ここ数年見たことがなかったのですが、昔は長男の空手のビデオを見ながら酒を飲むことが幸せなひとときでした。


今回も同じように酒を飲みながらゆっくり観ようとテレビにビデオカメラをつなぎ『確か、これいい試合だったよなぁ・・・』と巻き戻しをして、長男の試合を探しました。


『あっ。これこれ!!』


と再生ボタンを押します。


空手の組手試合というのは、親も夢中になってしまい声が大きくなることが良くあるのですが、まず耳に入ってきたのが自分の大きな声でした。


『下がるな!前に出ろ!』
『集中しろ!!』
『自分から行け!』


とにかく、ずっと大きな声で叫んでいます。


そして長男が納得のいかない動きをすると


『バカ・・・何やってんだよ』
『なんだよ~!!』


とカメラに入る声で文句を言ってます。


試合を楽しみながら見ようと思っていた自分ですが、ここまででもう耐えられずにビデオを消しました。


情けなくて、恥ずかしくてとても見ていられる状態ではなくなったのです。


『え?昔の自分ってこんな人間だったのか・・・』


ちょっとショックで、自己嫌悪に陥りました。


思い返すとあの頃の自分は長男の空手が大好きすぎて、何をおいてもとにかく『空手』が第一の生活を送っていました。


できるだけ時間を作り稽古を見に行き、長男にアドバイス的なことを言っていました。


空手もやったことがないのに・・・


長男からすれば、常に監視されているようで本当に嫌だったことでしょう。


自分がそんな人間になったのは、周りの影響も大きかったと思います。


長男が流派の大会ながら全国大会で入賞するようになってから、いろいろな親御さんとの繋がりができました。その頃はアメブロで空手のブログをやっていて、全国トップクラスの子供を持つ親御さんを始め、ブログ仲間も本当にたくさんできました。


そして皆共通しているのが、子供の空手に一生懸命なのです。


そんな環境に置かれ『子供を強くするには、自分のやり方でまちがっていない』という確信を持ってしまいました。


長男はどんなに疲れていても稽古も休まず文句も言わず、こんなバカな親に付き合ってくれていたのです。


そして、自分のエネルギーをどんどん使い果たしてしまったのです。


エネルギーがゼロになり、動けなくなってから気付いたところで、時すでに遅しでした。


そんな自分に忠告を与えてくれた人もいました。


一人は自分の母親です。


実家に行って話をしていると『〇〇君(長男の名前)、頑張っているんだからあんまりやりすぎたらダメだよ。たまに休ませてあげなさい』と、よく言われていました。


やはり、母親の目にも自分の姿や行動が異様に思えていたのでしょう。


自分はそんな忠告に聞く耳も持たずに『強い人はもっとやっている。まだまだだよ』なんて答えていたと思います。


そしてもう一人は道場の師範です。


『仏教では修羅の世界(注)というのがある。試合で騒いでいる親御さんを見かけるが、あれは修羅の世界にいるんだよ。嫉妬や怒り、妬みで自分を見失っている。』とよく話を聞きました。

※(注)阿修羅が住むとされる世界で、始終戦いや争うとされています。苦しみや怒りが絶えませんが、地獄のような場所ではなく、苦しみは自ら帰結することが出来ます。修羅の特徴としては…自分と他者を比較し、常に他者より優れていたい、自分より優れたものに対する嫉妬や怒りの炎が渦巻いていて、自分の正義に凝り固まり、慈悲の心を失った状態。しかし、自分の愚かさに気づけば修羅道から抜け出すことが出来る。


その話は何度も聞いたことがあって、その頃の自分は『俺は違うから大丈夫』としか思っていませんでしたが、実は師範は自分に向けて話していたのかもしれません。


小1で空手を始めたのは『精神的に強くなってほしい、イジメられない子に育ってほしい、そして何よりも元気で健康であってほしい』という思いからでしたが、いつの間にか楽しむことも忘れ、とにかく相手に勝つことだけを長男に求めていたのです。


試合に勝つと自分が勝ったかのように大はしゃぎし、負ければ機嫌が悪くなる。稽古を休みたいといっても『みんな頑張っているんだ』と休ませない。


自分の思い通りに子供をコントロールする、まさに ”毒親” でした。


自分で思い返してもひどい人間だったなと思います。


そして長男を不登校へと追い込んだのです。


親として、人として最低な人間でした。


そんな自分でしたが不登校期間中にいろいろな経験をして、自分が変わらなければ解決は見えてこないということに気付くことができました。


なので、我が家では【不登校期間=正しい親子関係に戻すためのリハビリ】だったのだと思います。


苦しく辛い期間でしたが、我が家にはどうしても必要な時間でした。


・・・といいながら、姉妹まで不登校になってしまいましたが(笑)


自分がこういう経験をしたので、通っている空手道場で子供に厳しい親御さんがいると、背筋が寒くなってしまうのです。


自分と同じ轍を踏んでほしくないですから。


たまに『疲れているときは休ませたほうがいいと思いますよ』と大きなお世話ながら親御さんに伝えてしまうこともありますが、『いやいや、全然まだまだですよ』なんて返事を聞くと、昔の自分を見ているようで怖くなります。


子供には子供のペース、考えがあるので子供の意見を尊重してほしいな、というのが本音です。


大人でも疲れて休みたくなることがあります。子供だって同じですよね。


子供の為・・・という建前で、親が自分の思うように子供をコントロールしてはいけません。


朝に起こすこと、勉強しろ、お風呂に入れ、もう寝なさい、いつまでゲームしているの・・・これも全て子供をコントロールしようとしている一つだと自分は思います。


朝起きれずに学校に遅刻したら、先生に怒られます。それが嫌だったら自分で起きる様になります。


長男も妹も不登校中にゲームやスマホ三昧で、この子はどうなってしまうんだろうと不安でいっぱいでした。それでも私達親は、子供を信頼して何も言いませんでした。


時間は掛かりましたが『もうゲーム面白くないし飽きた』と自ら止めました。


あくまでも、我が家の場合ですが・・・


子供って親が思っている以上にしっかり物事を考えているんですよ。


子供は子供、親は親。


これが大事だと自分は思います。

















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